毎年7月に行っている当教室のサマーコンサート。
毎年5曲の暗譜に取り組んでもらっていましたが、今年は1人3曲に曲数を減らして取り組んでいます。(小さい生徒さんの短い曲は相変わらず5曲です)
ずっと、子ども達の学校や習い事の忙しさが気になっていました。
ピアノ以外の習い事として、プール、書道、体操教室、バドミントンやバスケットのクラブチームの掛け持ちさんが多い当教室。
例年は5曲のソロを暗譜で弾いてもらっていましたが、家庭での練習時間の確保や本人の負担を考えると5曲の暗譜が過酷なことだと、近年の様子を見ていて私自身が感じてしまいました(゜_゜)
今年は3曲に減らした分、負担が減り曲の仕上がりも変わってくるはずですが・・・(。・ω・。)
それでも3曲暗譜!
あと1ヶ月でサマーコンサートです♪
ある程度弾けるようになったら、どんな練習をしたら良いのか。
お家での練習ポイントをお伝えしたいと思います。
♪お家での練習方法
スタートダッシュは良いけど?
レッスン中に、出だしは上手に弾けるけど後半がたどたどしい演奏がよくみられます。
お家練習で、普段どの部分から練習を始めるかを数名の生徒に聞きました。
全員から、「楽譜の最初から弾きます。」という答えが返ってきました。
毎回最初から練習を繰り返していると、曲の中盤、後半になればなる程つまずいて練習が楽しくなくなります。
曲の冒頭部は、だいたい途中で同じフレーズが出てきますのでメロディも頭に入ってきやすく弾きやすいと感じてしまいます。
弾きやすい=楽しい♪
それに対して、冒頭部とは違う中盤、後半では、曲調が変わったり流れが掴みにくいです。
楽譜を読むのがしんどい、なんかヤダなぁと感じると指が止まってしまいます。
できない箇所の練習ほど、精神的に苦痛を伴いますので、集中も切れます(゜Д゜)
その結果、お家練習で起こっているであろう循環 ↓↓↓
「今日はここまで練習したからもういっか!」
途中辞めの現象が発生していることが少なくないと感じています。
ピアノ練習で聞こえてくるメロディがいつも同じ。
部分的に弾ける箇所のみの得意演奏になっていないでしょうか?
弾けるところだけを弾くことは練習と言えません。
ある程度、譜読みが終わると苦手な箇所が浮き彫りになってきます。
苦手箇所をなくしていくことが必要であり、それが練習であります。
レッスンでは、苦手箇所を一緒に把握して練習ポイントをお伝えするようにしています。
小学4年生以下のお子様は、レッスン後に「今日はどんなことを注意されたのか?」をお子様と確認して、練習中に声掛けを入れて頂けると曲の仕上がり良くなる傾向があります。
ご家庭での練習方法をいくつかお伝えしますので、是非参考にしてみてくださいね(。・ω・。)
♪マスト!片手練習
普段のレッスンでもよく取り組みますが、譜読みが終わったら片手で最初から最後まで通して弾けるかチャレンジしてみると良いです。
私は、生徒に止まらずに弾いて欲しいときに 「お手つきせずに弾いてみよう」と声を掛けます。
声掛けをして弾かせると、ほとんどの生徒の顔つきが集中モードに切り替わります。
そして「お手つきしない」を片手で弾ききってくれます。
この集中力がとても大切です。
音楽は1度止まってしまうと、曲が死んでしまいます。
私が一番最初に習ったピアノの先生からよく注意された一言があります。
「間違えても間違えた顔をしないで、指を止めずそのまま弾き続けなさい。」
流れを止めてはいけないということです。
止まらずに最後まで弾くことは集中力がないと到達できません。
ご家庭での練習も集中して取り組むことが大切です。
いつも同じ音や、同じ和音でつまずく場合は、つまずいた音を練習するだけでは意味がありません。
つまずく前後の指のポジション感覚が掴めていない場合が多いです。
2小節程前から弾き、前後のポジション把握ができるようになると、つまずきがなくなります。
まずは片手で弾ききることができるかを確認してみましょう♪
♪ブロック分け練習
曲全体をいくつかのまとまりに分けます。
1,2,3…や、A、B、C…でもいいです。
ブロックごとに弾いてみると、得意ブロックと苦手ブロックに分かれます。
得意ブロックは置いておいて、苦手ブロックをピックアップします。
日々の練習の中で、1度に全部のノルマをこなすことは難しいです。
- 今日の練習は、ここだけ弾けるようにしようね。
- ゆっくり両手で弾けるようになったら終わりね。
- 今日はコンサートの曲をお母さんに聴かせてくれるかな?
- ここが弾けたらおやつタイム!
時間の縛りでピアノ練習○分と決めて練習に取り組むと、時間経過だけが気になり効果が上がらない傾向にあります。
短時間でも部分的な目標を作った練習の方が、苦手ブロックの克服に繋がります。
上手に弾けるようになる近道を見つけていきましょう。
♪歌ってみる
ピアノは指で奏でますが、歌であります。
譜読みが終わると、大体フレーズの話をします。
フレーズとは、曲のまとまりのことです。
歌は、息を吸って歌い始め、息のなくなるキリの良いところでまた息を吸い直して声を出すことの繰り返しです。
ピアノは、指で鍵盤を押すと音が鳴るので一息がわかりにくいですが、頭で、身体で歌っています。
決して、ロボットのように弾かないで欲しいと思います。
日頃から、感情を込めた演奏に持っていけることを目指してレッスンをしています。
ワンフレーズが取れない場合は、ラララ でも ハミングでも構いません。
弾く曲を歌ってみて、一息でいきたい箇所、息を吸いたくなったところまでが、ワンフレーズです。
弾く曲を歌ってみる=曲全体の把握ができていると捉えることもできます。
もし歌ってみて音が曖昧な箇所や歌えないところがあった場合は、暗譜をする際に危険な箇所だと思って練習に取り入れてください。
お風呂の中で歌うと、響いて気持ちが良いですよ♪
ちなみに、私は車の中でよく歌っています。
演奏している最中には、常に頭の中で一緒に歌っています(・∀・)
まだまだ沢山練習方法がありますが、一番取り組みやすくて効果が出やすい方法をお伝えしました♪
是非ご家庭でも実践してみてくださいね。
あと1ヶ月でサマーコンサートです!!!
私は、生徒様1人1人のモチベーションを上げていきたいと思います!!!
最後になりましたが、保護者の皆様には、いつもご家庭での練習にご理解ご協力頂き誠にありがとうございます。
今年もお子様と一緒にサマーコンサートを作り上げていこうと思いますので、応援よろしくお願いいたします!
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